大市(読み)おおいち(その他表記)fair; Messe; foire

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大市」の意味・わかりやすい解説

大市
おおいち
fair; Messe; foire

中世中・後期ヨーロッパで,外来商人が自由に交易を行うことのできた定期市場。普通開設期間は6週間で,14世紀初めまでの代表的な大市開催地はシャンパーニュ地方であった。その後ブルージュフランクフルトアムマインケルンリヨンジュネーブなどが大市都市として栄えた。遠隔地商業や,それと結びつく両替業務,信用制度などの発展は,大市制度に負うところが多い。

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デジタル大辞泉プラス 「大市」の解説

大市(だいいち)

京都府京都市上京区にあるすっぽん料理の専門店。元禄年間(1688~1704)創業。志賀直哉暗夜行路』、川端康成古都』などの作品に登場する。

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