大庇(読み)おおびさし

精選版 日本国語大辞典 「大庇」の意味・読み・例文・類語

おお‐びさしおほ‥【大庇・大廂】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 寝殿造り母屋(もや)正面にあって外側の一段低くなっている細長い部屋。広廂(ひろびさし)
    1. [初出の実例]「両国司被大庇」(出典吾妻鏡‐正嘉二年(1258)正月一日)
  3. 前髪と鬘(びん)とを特に大きく張り出して結う女性の髪型。明治後期に流行
    1. [初出の実例]「女は二重入毛の大廂(オホヒサシ)をばらばらに吹きこはされたり」(出典:藤鞆絵(1911)〈森鴎外〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「大庇」の読み・字形・画数・意味

【大庇】たいひ

かばう。

字通「大」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android