大志崎村(読み)おおしざきむら

日本歴史地名大系 「大志崎村」の解説

大志崎村
おおしざきむら

[現在地名]大野村大小志崎だいしようしざき

鹿島灘沿岸にあり、南は小志崎こしざき村。室町期頃は中居秀幹の支配下にあったが(新編常陸国誌)、天正一九年(一五九一)佐竹義宣南下に伴い佐竹氏の一族東義久の知行地となり(水戸市史)、文禄四年(一五九五)の中務大輔当知行目録(秋田県立図書館蔵)に「五百八拾石四斗三升 おおし崎」とある。

慶長七年(一六〇二)伊奈忠次検地が行われ、同年の大小志崎村御縄打水帳(日向寺家文書)によれば、大志崎は小志崎村と一体で、水田一筆の面積は二―三畝程度、等級は大部分下田であった。江戸時代を通じて旗本領で、寛永一〇年(一六三三)の鹿島郡中高改帳によれば、青塚あおつか村に含まれ、旗本岩瀬氏の支配地であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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