大戦景気(読み)たいせんけいき

山川 日本史小辞典 改訂新版 「大戦景気」の解説

大戦景気
たいせんけいき

第1次大戦中とその後の好景気。大戦勃発後の1915年(大正4)半ばから輸出は急増し,日本経済は空前好況となった。1914~18年の5年間の貿易黒字は14億円,海運収入などサービス・移転などの貿易外黒字は13億円,計27億円に達し,日本は債務国から債権国に転じた。この好況のなか産業構造の重化学工業化が始まり,綿紡績・生糸とともに,海運・造船鉄鋼電機・化学などの新産業が急成長した。

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旺文社日本史事典 三訂版 「大戦景気」の解説

大戦景気
たいせんけいき

第一次世界大戦による,1915〜19年にかけての好景気
ヨーロッパ諸国が大戦に参加したため,アジア市場から欧米商品が退潮し,交戦諸国からの日本への需要もふえ,'14年11億円の債務国であったのが '20年には27億円の債権国にかわり,成金時代を現出した。

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