大沼新田(読み)おおぬましんでん

日本歴史地名大系 「大沼新田」の解説

大沼新田
おおぬましんでん

[現在地名]中之島村大沼新田

北流する刈谷田かりやだ川左岸の自然堤防上に立地、南は小沼こぬま新田・赤沼あかぬま村、北は信濃川右岸に接する。集落の西から北に赤沼通とよぶ排水路があり、南には現刈谷田橋付近から中之島川夫婦めつと橋にかけて、かづらという囲堤が設けられていた。新発田藩領で、寛永二一年(一六四四)の御領内新田高付同物成帳(新発田市立図書館蔵)に村名がみえ、高一五九石七斗余で物成九六石三升余。元禄一一年(一六九八)の新田年号并枝村方角道法付(同館蔵)によると寛永一五年の開発という。


大沼新田
おおぬましんでん

[現在地名]相模原市大沼・西大沼一―五丁目・東大沼一―四丁目・若松一―六丁目・御園一丁目・同三丁目

淵野辺ふちのべ村と木曾きそ村・根岸ねぎし(現東京都町田市)との三ヵ村入会秣場である「木曾野」のうち、大沼を中心に元禄一二年(一六九九)から開発した新田。同一三年の淵野辺村開発場割合絵図(鈴木家蔵)によれば北西は木曾から磯部いそべ村へ通じる小田原道、東南は鵜野森うのもり村境、北東さかい川段丘上に及び、また北の龍像りゆうぞう寺付近にも飛地があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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