石高新田(読み)いしだかしんでん

日本歴史地名大系 「石高新田」の解説

石高新田
いしだかしんでん

[現在地名]中之島村上沼新田うわぬましんでん下沼新田したぬましんでん

集落から成り、上沼新田は中条ちゆうじよう村の東、沖積微高地に立地。下沼新田はその約二・五キロ北に離れて信濃川右岸自然堤防上にあり、上流中条新田真野代まのしろ新田、下流西野にしの新田。開発年号並庄屋名主遣書覚書(星野重平氏蔵)によれば寛文三年(一六六三)六兵衛の開発という。六兵衛は村名にちなんで石高を姓としたと伝える。同七年と推定される御領内見分之書付(貴船家文書)では物成高二三七石七斗余、家数六五・人数三二三。

延宝八年(一六八〇)の中ノ島組無作村々麦種子代金拝借帳(釈迦塚区有文書)に「四両銀拾弐匁 下沼新田」「三分銀六匁 上沼新田」とある。上沼新田は現在地よりもっと北に位置したが、水腐地の拡大によって南に移動したと伝える。元禄郷帳中条村枝郷と記し、二六二石五升余。正徳四年(一七一四)の中之島組田畑并万郷帳写(大竹邸記念館蔵)によると、上沼新田は田三四町三反余・分米七四石五斗余、畑九町四反余・分米一八石九斗余、家数本家六・名子家四〇・間脇家二、人数男一二九・女一二七。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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