大洞弁財天堂(読み)おおほらべんざいてんどう

日本歴史地名大系 「大洞弁財天堂」の解説

大洞弁財天堂
おおほらべんざいてんどう

[現在地名]彦根市古沢町

佐和さわ山西麓にある真言宗醍醐派長寿ちようじゆ院境内に祀られている。元禄八年(一六九五)彦根藩四代藩主井伊直興の発願により、藩領内各村から集められた祠堂金をもとに建立された。寄進は同年六月末から九月にかけて行われ、領内二五万九千五二六人が原則として一人一銭を拠出、合計二七〇貫三三八文が集められた。堂宇建立はこの年から始められ、当初庵原助右衛門朝英・西山隼人員之が総奉行を勤め、のち木俣清左衛門守長・大久保新右衛門定能に代わった。同年一一月弁天堂棟上、翌年五月に落成(井伊年譜)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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