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…1月14日から翌朝にかけて行われるどんと祭が有名。【高橋 富雄】 1607年完成の社殿は,いわゆる権現造で,本殿(桁行5間,梁間3間)とその前面にたつ拝殿(桁行7間,梁間3間)との間を石の間(桁行・梁間とも1間)で連結する。この形式では石の間が最も特徴的だが,同じく1607年に再建された北野天満宮が化粧屋根裏をそのままみせているのに対し,ここでは格天井を張っている。…
…道真が和歌を好んだことから宮中の年中行事に北野聖廟法楽和歌があり,また天神が連歌を好むという伝説から,鎌倉末より社頭で連歌が興行され,連歌所が設けられ月次会が興行された。天神信仰【宗政 五十緒】
[建築]
現在の社殿は豊臣秀頼が片桐且元を奉行として,1607年(慶長12)に再建したもので,本殿(桁行5間,梁間4間)の前に拝殿(桁行7間,梁間3間)をおき,両者を石の間(桁行3間,梁間1間)で連結したいわゆる権現造の形式である。さらに拝殿の両側に楽の間が接続している。…
…1868年(明治1)神仏分離が政府から通達されて全国各地の社の権現号は廃止された。日光山・久能山・江戸上野等につくられた東照宮の神殿はいずれも拝殿と本殿を石間(いしのま)または相間(あいのま)で連ねた形式をとり,これを権現造と称するが,実はすでに豊国神社にもみられ北野神社も1607年(慶長12)同様式で建てられた。今日民俗芸能としてしられる東北地方の山伏神楽や番楽では獅子頭を権現様と呼び神とあがめ,年末年始にこれを奉じて家々を訪ね,悪魔払い,火伏祈禱を行う風習がある。…
…これを日吉造といい,滋賀県の日吉大社にのみ固有の形式である。
[その他の本殿形式]
以上のほか,本殿の前に礼堂を付加してあたかも仏堂のような形態とする京都の八坂神社本殿の八坂造(図8),本殿,石の間,拝殿を連結した京都北野天満宮の権現造(八棟(やつむね)造ともいう。図9),母屋の前後に庇をもつ厳島神社本殿の両流造などがある。…
…石の間造はこの後,霊廟建築の範となり,家康をまつった日光東照宮(1636)をはじめとして,各地の東照宮でも好んで採用された。家康の神号が東照大権現であることから,この形式は権現造と称された。権現造のもとは神社建築であったが,霊屋(たまや)には宝形(ほうぎよう)造(屋根面が一つの頂点に集まる屋根形式)や入母屋造のものも多く,こちらは仏堂がもとになっている。…
…しかし,入母屋造のなかでも平(ひら)(棟方向)の屋根面に段があり,切妻造の四方に庇をつけたような錣葺き(しころぶき),方形造の一種で6面や8面からなる六注造,八注造のように,各種の形式を組み合わせた複合形式や,種々の変形がある。神社建築でも屋根の形式からみると,権現造は入母屋造の本殿と拝殿を幣殿でつないだもので,この場合,幣殿の屋根は両下(りようさげ)造(切妻造の妻がないような形式)という。春日造は切妻造妻入の正面に庇をつけたもの,流造は切妻造の正面だけが前方に長く延びたものである。…
※「権現造」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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