大津日吉神社(読み)おおづひよしじんじや

日本歴史地名大系 「大津日吉神社」の解説

大津日吉神社
おおづひよしじんじや

[現在地名]大津町大津

大津公園の丘上に鎮座祭神は大山咋神ほか八神。旧郷社。「一統志」に「大津 日吉山王」とみえる。「国志草稿」には「上町ニアリ正保三年建之」とあり、宝暦一三年(一七六三)の下ケ名寄帳に「氏神山王社」と記される。

「菊池郡市神社誌」や「大津史」によると、もとの氏神は椋の木に勧請された菅原天神であったが、正保三年(一六四六)近江国坂本さかもとから山王宮が勧請され、椋木天神と合祀参勤交代の海陸安全や宿駅道中旅人の安全、火災消除の安全祈願などが行われてきた。当社記などをまとめた「寿賀廼舎日記抄」によると、明治一三年(一八八〇)五月に二百三十七年々限祭が行われ、同日記に「四日より十八日迄当社二百三十七年々限祭御開催相勤め候、造花、造り物など出来、社内見世物段々之れ有り、操り興行などもあり、後迫より縄にてホテイ人形、竜など作り候、細工人は竹迫村吉村某の由、誠に右今珍しき際にて、遠近見物に参り大津開辟以来の賑合なり」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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