大洲随筆(読み)おおずずいひつ

日本歴史地名大系 「大洲随筆」の解説

大洲随筆
おおずずいひつ

一巻

別称 大洲名物図絵 大伴享著

成立 宝暦一一年以後

分類 地誌

写本 伊予史談会

解説 当初名物図会叢書数巻として企画し、その第一巻として書いたものが、なにかの都合で中止され、大洲随筆と改められたと思われる。「一、扶桑木」にはじまり、大洲藩領内の名所古跡・名物・墳墓などが記されて「七六、八幡宮」に至る。項目立て・内容ともに名物図絵の書名にふさわしく、また随所挿絵があり、著者の当初の意図が鮮明にうかがえる。文中大洲温故集」などからの引用文があるので、宝暦一一年以後の著と推察される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android