日本歴史地名大系 「大湯沼・奥湯沼」の解説 大湯沼・奥湯沼おおゆぬま・おくゆぬま 北海道:胆振支庁登別市登別村大湯沼・奥湯沼大湯沼は登別温泉地獄(じごく)谷の北にある。奥湯沼は大湯沼のすぐ東にあり、奥の湯ともいう。ともに登別温泉(のぼりべつおんせん)町に位置する。大湯沼は倶多楽(くつたら)火山の西麓に寄生した溶岩円頂丘の日和(ひより)山(三七七メートル)の南東斜面に水蒸気爆発の火口が形成され、ここに湧泉したもの(五万分の一地質図「徳舜瞥」)。南北方向の繭形で周囲約一キロ、最大水深約二五メートル、水面温度は冬が摂氏約四〇度、夏が摂氏約六〇度。沼底では「ふき」とよぶ壺形の穴から摂氏約一三二度の硫黄温泉が噴き出し、溶融硫黄が堆積する。奥湯沼は直径三〇メートル、最大水深六メートルと小さい(以上「登別温泉の泉質」など)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by