日本歴史地名大系 「大瀬戸町」の解説 大瀬戸町おおせとちよう 長崎県:西彼杵郡大瀬戸町面積:七八・六九平方キロ西彼杵半島の西部中ほどに位置し、西は五島灘に面する。北から東にかけては西海(さいかい)町・西彼(せいひ)町・琴海(きんかい)町、南は外海(そとめ)町に接する。町域の南東部に飯盛(いいもり)山(五三〇・八メートル)、南部に焼(やけ)山(四一六・四メートル)・杉(すぎ)山(三三四・六メートル)などの山嶺があり、これらを水源とする音無(おとなし)川・河通(ごうつう)川などが西流して雪浦(ゆきのうら)川(流路延長一〇・八二キロ、流域面積五一・九一平方キロ)に合流して五島灘に注ぐ。また北部では多以良(たいら)川が北流している。西方に瀬戸福(せとふく)島の小半島が突き出し、松島(まつしま)水道を挟んで西方沖に松島(面積六・二四平方キロ)がある。松島の南方にある角力(すもう)灘は小角力(こすもう)・大角力(おおすもう)の二島に由来する名称で、この海域には池(いけ)島・大蟇(おおひき)島(外海町)などがある。南部の海岸は砂浜が形成されるが、北部は入江や崎が複雑な景観を呈しており、西彼杵半島県立公園のうち。海岸部を国道二〇二号が通るほか、東部を主要地方道の大瀬戸―西彼線が通る。町域の南西部の雪浦河通郷やその北の瀬戸東浜郷(せとひがしはまごう)で縄文時代の石器・石斧が発見され、雪浦地区からは弥生時代の土器のほか石包丁・石斧・勾玉、鉄鏃が嵌入された人骨が検出された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by