大猪熊町(読み)おおいのくまちよう

日本歴史地名大系 「大猪熊町」の解説

大猪熊町
おおいのくまちよう

上京区中筋通石薬師上ル

京都御苑石薬師いしやくし御門の東に位置、やや西寄りを南北中筋なかすじ通が通る。

猪熊通丸太町まるたまち下ルにあった猪熊町が、元禄一六年(一七〇三)京都所司代の用地に接収され、替地として真如堂跡地(→大宮町に移転、開町した(坊目誌)

寛保初京大絵図に「イノクマ丁」、宝暦一二年(一七六二)刊「京町鑑」には「大黒町」と記される。

大猪熊町
おおいのくまちよう

上京区寺之内通大宮西入

東西に通る寺之内てらのうち通を挟む両側町であるが、西は智恵光院ちえこういん通を隔てて中猪熊なかいのくま町。寛永一四年(一六三七)洛中絵図に「今猪熊丁」とあり、「猪熊丁」(承応二年新改洛陽並洛外之図)ともよばれ、元禄末期洛中絵図で「大猪熊丁」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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