大白川新田(読み)おおしらかわしんでん

日本歴史地名大系 「大白川新田」の解説

大白川新田
おおしらかわしんでん

[現在地名]入広瀬村大白川新田

守門すもん(一五三七・六メートル)南麓にある。守門岳から発する守門川が破間あぶるま川に合流する地点に大白川、その西の破間川と末沢すえざわ川の合流点に末沢、大白川の東、破間川上流に五味沢ごみざわ、守門川上流右岸に大原おおはらなどの集落がある。「新編会津風土記」には「此地本郡東北の山奥にて四方に高山連り最窮僻なり、纔に東西の二方に通ずるのみ」と記される。五味沢からは、八十里越の田代平はちじゆうりごえのたしろだいらまでの山道がある。年未詳五月二日の穴沢次郎右衛門尉宛の長尾顕景(顕吉)書状(穴沢文書)に「彼馬来候、仍御方々大白川留可申候」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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