守門岳(読み)すもんだけ

日本歴史地名大系 「守門岳」の解説

守門岳
すもんだけ

郡の北端に位置し、入広瀬いりひろせ村・守門村および南蒲原みなみかんばら下田しただ村の境界をなす。越後山脈のほぼ中央、鳥海ちようかい火山系の守門火山群の主峰で、標高一五三七・六メートル。広くは北西方稜線にある青雲せいうん(一四九〇メートル)おお(一四三二・四メートル)および北東方稜線にある袴腰はかまごし(一五二〇メートル)烏帽子えぼし(一三五〇メートル)、東方稜線にある黒姫くろひめ(一三六七・八メートル)の山塊をさして守門岳と称する。栃尾方面からは大岳が守門岳とみられ、入広瀬村大白川おおしらかわ新田方面からは単に袴腰と称して山塊の最高峰をさしている。大岳から烏帽子山までの稜線北側はV字形の火口壁の大断崖をなしている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「守門岳」の意味・わかりやすい解説

守門岳
すもんだけ

新潟県東部、福島県境付近にある山。長岡(ながおか)市の東方、魚沼市(うおぬまし)、三条市(さんじょうし)下田(しただ)地区の境に位置する。守門火山群の主峰。標高1537メートル。山体は鳥海火山帯(ちょうかいかざんたい)の輝石(きせき)安山岩類からなり、頂上は袴(はかま)岳(主峰)、大岳、丸山、高桑(たかくわ)山、桑代(くわだい)山など5峰に分かれ、栃尾盆地入広瀬谷、下田郷に緩傾斜面を向けるアスピ・コニーデ型の火山である。古くから守門山岳信仰の名山として登山客が多い。越後三山只見国定公園(えちごさんざんただみこくていこうえん)に含まれ、春先のスキー滑降大会が名物になっている。登山口は栃堀(とちぼり)、大白川(おおしらかわ)、吉ヶ平(よしがひら)などがある。

[山崎久雄]

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改訂新版 世界大百科事典 「守門岳」の意味・わかりやすい解説

守門岳 (すもんだけ)

新潟県中部,福島県境近くにある火山。主峰は袴岳(1538m)で,大岳(1432m)などいくつかの峰からなる。第四紀に噴出した角セン石安山岩類が主体である。豪雪地のため雪崩などによる浸食が著しく,山腹は峻険である。すそ野の広い雄大な山容は,越後平野南部の各所から望める。登山者が多く,スキー場もある。豊富な高山植物,野鳥の生息地として知られ,越後三山只見国定公園の一部となっている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「守門岳」の意味・わかりやすい解説

守門岳
すもんだけ

新潟県中部,越後山脈の中部にある火山。標高 1537mの袴岳を主峰に,青雲岳,大岳,中津又岳の各峰からなる。山体は輝石安山岩山頂の北側には硫黄沢,南側には大雲沢の馬蹄形の谷があり,溶岩,火砕岩互層が観察される。スキー好適地。登山口は長岡市の栃堀など。越後三山只見国定公園,山麓北部は奥早出粟守門県立自然公園に属する。

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デジタル大辞泉プラス 「守門岳」の解説

守門岳

新潟県魚沼市、三条市、長岡市の境にある山。「すもんだけ」と読む。標高1537メートル。田中澄江の「新・花の百名山」に選定されている。

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