大膳神社(読み)だいぜんじんじや

日本歴史地名大系 「大膳神社」の解説

大膳神社
だいぜんじんじや

[現在地名]真野町竹田 町

竹田たけだ台地先端部字まちにある。旧村社で御食津神を正殿に左に日野資朝卿、右に山伏大膳坊を祀る。社伝では開基を正慶元年(一三三二)とする。正中の変で佐渡に流され本間山城入道に斬られた日野資朝の三男阿新丸が、本間氏の館で山城入道の子三郎を殺して父の仇を討ち、逃れる途中山伏大膳坊に助けられ無事都へ帰りついた。この伝えは「参考太平記」巻二にも載る。阿新丸を助けた大膳坊は本間山城に捕らえられ石子詰の刑にされたが、祟りがあったので大膳神社として祀ったと伝える。後山うしろやま(現畑野町)御食みけし神社があり式内社と伝える(佐渡国寺社境内案内帳)が、これは宝暦六年(一七五六)に建立された神社で(畑野町史)、しかも台地上にあり古代の水田地帯ではない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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