大臀筋(読み)ダイデンキン

デジタル大辞泉 「大臀筋」の意味・読み・例文・類語

だいでん‐きん【大×臀筋/大殿筋】

臀部でんぶ表層にある大きな筋肉ヒトでは特に発達し、直立姿勢の保持や歩行に重要な役割を果たす。仙骨腸骨尾骨などから起こり、腸脛靭帯ちょうけいじんたい大腿骨だいたいこつ殿筋粗面につく。股関節伸展大腿後方へ引く動き)と外旋爪先外側に向ける動き)に作用する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大臀筋の言及

【筋肉】より

…なお長頭は,その起始部では,肩関節の関節腔のなかを上腕骨頭の前面に沿って走る。
【下肢の筋肉】

[大臀筋]
 臀部の表層にある強大な筋肉で,中央の最も厚い部分でその厚さは平均3cmある。骨盤の後面より起こり,下外方に斜めに走る。…

【しり(尻∥臀)】より

…左右の臀部の間の深い溝を〈臀裂〉といい,下がるにしたがってしだいに深くなり,しまいには左右の大腿の間に入りこんで肛門に達する。人間の臀部が膨らんでいるのは,一つにはその内部にある大臀筋がよく発達しているためであり,いま一つはこの部の皮下組織(ことに皮下脂肪)がはなはだ厚いためである。臀部の皮下組織は女性のほうが男性より厚く(平均で男性は約2cm,女性は約3.5cm),女性のしりが大きいといわれる理由の一つはこのためである。…

※「大臀筋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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