腸骨(読み)ちょうこつ(英語表記)iliac bone

  • ちょうこつ チャウ‥
  • ちょうこつ〔チヤウ〕

大辞林 第三版の解説

寛骨かんこつの上部をしめている扁平骨。上方に向かって広がる部分を腸骨翼、翼の内面のくぼみを腸骨窩といい、後半は仙骨と癒合する。第五腰椎・仙骨・座骨・恥骨とともに骨盤を形成する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

恥骨(ちこつ)、坐骨(ざこつ)とともに寛骨(かんこつ)を構成する骨の一つで、扇形に広がった扁平(へんぺい)状をなす。恥骨、坐骨とは癒合して寛骨を形成する。仙骨は両腸骨の間に、はまるように位置する。腸骨の扁平に広がる部位を腸骨翼とよぶが、ここは中央が薄い皿状で、その内側面ではおもに腸管を支えている。腸骨の名称はこの役割に由来する。鼠径(そけい)線上の外側上端部には、この骨のもっとも突出した隆起部分があり、皮下に触れることができる。この部分を上前腸骨棘突起(きょくとっき)といい、体表計測では重要な基準となる。下肢の長さは、この棘突起から脛骨(けいこつ)の内果(ないか)(ウチクルブシ)までの長さとされている。また、この棘突起と「へそ」を結ぶ線上で、外側からほぼ3分の1の部分は虫垂炎の圧痛点となっている。[嶋井和世]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 骨盤帯を形成する骨格の一つ。両生類以上の脊椎動物にみられる。骨盤の前背部を占める部分で脊柱に連結する。無尾類ではよく発達し左右に恥骨と坐骨が癒着する。哺乳類でもよく発達している。この骨は肩胛骨と相同の器官と考えられている。〔解体新書(1774)〕

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世界大百科事典内の腸骨の言及

【骨盤】より

… 四足動物になると,後肢が地上で体を支えることと関連して腰の骨格ががんじょうになった。そしてかならず腸骨・恥骨・坐(座)骨という3種の骨が片側の骨盤(これを寛骨という)を構成するようになる。寛骨の背方部は腸骨,腹方前部は恥骨,腹方後部は坐骨で占められ,中央部でこれら3骨が合するところの外側面に深いくぼみ(寛骨臼)があって,ここに後肢の基部骨格である大腿骨の骨端がはまりこんで関節する。…

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