大造(読み)タイゾウ

精選版 日本国語大辞典 「大造」の意味・読み・例文・類語

たい‐ぞう‥ザウ【大造】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 天皇慶事によって、罪人を特に赦免すること。
    1. [初出の実例]「今儻、頼震宮之大造、朝参暮謁」(出典性霊集‐四(835頃)為藤大夫啓)
  3. 大きな手柄をたてたり、大きな効果をあげたりすること。また、その手柄や効果。大功。また、それを発揮すること。
    1. [初出の実例]「以是其人力著述積而後用。蓄而後発。久而不竭乏実大造来今矣」(出典:随筆・孔雀楼筆記(1768)序)
    2. 「水の美水の奇は山を得て茲に大造し」(出典:日本風景論(1894)〈志賀重昂〉四)
    3. [その他の文献]〔春秋左伝‐成公一三年〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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