大郡遺跡(読み)おおごおりいせき

日本歴史地名大系 「大郡遺跡」の解説

大郡遺跡
おおごおりいせき

[現在地名]五個荘町北町屋など

愛知えち川西岸、標高約一〇九メートルの扇状地上にある。遺跡の範囲は三〇〇メートル四方に広がり、中央部に大郡おおごり神社がある。同社の存在や南西に古代東山道清水しみず駅比定地とされる清水鼻しみずはなが位置することなどから、早くから神崎郡衙推定地とされた。さらに大郡神社一帯が神崎郡統一条里と方位が異なることも注目される。

昭和五五年(一九八〇)以降一一次にわたる発掘調査によって、奈良―平安時代中期の掘立柱建物跡一三棟以上と柵列が確認された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android