大郡遺跡(読み)おおごおりいせき

日本歴史地名大系 「大郡遺跡」の解説

大郡遺跡
おおごおりいせき

[現在地名]五個荘町北町屋など

愛知えち川西岸、標高約一〇九メートルの扇状地上にある。遺跡の範囲は三〇〇メートル四方に広がり、中央部に大郡おおごり神社がある。同社の存在や南西に古代東山道清水しみず駅比定地とされる清水鼻しみずはなが位置することなどから、早くから神崎郡衙推定地とされた。さらに大郡神社一帯が神崎郡統一条里と方位が異なることも注目される。

昭和五五年(一九八〇)以降一一次にわたる発掘調査によって、奈良―平安時代中期の掘立柱建物跡一三棟以上と柵列が確認された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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