日本歴史地名大系 「大酒神社」の解説 大酒神社おおさけじんじや 京都市:右京区太秦門前村大酒神社[現在地名]右京区太秦東蜂岡町広隆(こうりゆう)寺の東に鎮座する同寺の伽藍神。「山城名勝志」には「座桂宮院内」とあり、もとは広隆寺桂宮(けいくう)院内にあった。「延喜式」神名帳の葛野(かどの)郡二〇座のうちに「大酒(オホサケノ)神社元名大辟神」とあり、秦始皇帝・弓月君・秦酒公を本殿に、呉織・漢織を別殿に祀る。「大辟」「大裂」とも記し、大酒明神ともいう。旧村社。承和三年(八三六)一二月一五日の奥書がある広隆寺縁起(朝野群載)によれば大酒明神は秦始皇帝の祖神で、仲哀天皇のとき始皇帝の子孫功満王が来朝し、この明神を広隆寺域に勧請したという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報