大阪浪華錫器(読み)おおさかなにわすずき

事典 日本の地域ブランド・名産品 「大阪浪華錫器」の解説

大阪浪華錫器[金工]
おおさかなにわすずき

近畿地方、大阪府の地域ブランド。
大阪市・東大阪市松原市羽曳野市富田林市で製作されている。錫は、古くから工芸品材料として使われてきた。江戸時代、錫器が広く一般に使用され始め、大阪に産地が形成された。錫は非常にやわらかく機械加工しにくい素材であるため、工程大半は手作業でおこなわれる。水の浄化作用があり、酒器や茶器・花瓶などによく使用される。なにわ錫器として大阪府伝統工芸品。1983(昭和58)年4月、大阪浪華錫器として通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「大阪浪華錫器」の解説

大阪浪華錫器

大阪府大阪市周辺で生産される錫製品。江戸時代初期には製造されていたと記録が残る。国の伝統的工芸品に指定されている。

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