大隅宮(読み)おおすみのみや

日本歴史地名大系 「大隅宮」の解説

大隅宮
おおすみのみや

応神天皇の宮と伝えられる。「摂津志」「摂津名所図会」などは、西大道にしだいどう(現東淀川区)にその旧跡を求めている。その根拠は必ずしも明らかでないが、「日本書紀」安閑天皇二年九月一三日条に、牛を「難波の大隅島とひめ島の松原」に放したとあり、この大隅島を西大道村付近に比定し、これと大隅宮とが関係あるものとするところから立論されていると思われる。一方、大隅宮の「スミ」の音はスミノエ(清江・住吉)の「スミ」に通ずるとし、大隅宮を現天神てんじん橋南詰付近(東区)から背後の丘陵にかけての地域とする説も出されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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