大願寺廃寺跡
だいがんじはいじあと
[現在地名]大和町大字川上字大願寺
背振山地の南麓、標高二五メートル余りの所、嘉瀬川の西方一・八キロ余りに位置する大願寺集落に五社神社がある。この神社を中心として遺瓦や礎石が分布し、古代寺院跡であったことを物語る。所在地の地名を用いて大願寺廃寺跡と称し、礎石の形式や遺瓦などから奈良時代の廃寺跡と推定されている。廃寺跡として知られたのは昭和に入ってからのことで、同一〇年代に入ってから調査が行われた(「佐賀県史蹟名勝天然紀念物調査報告」第七輯)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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