日本歴史地名大系 「大鼠蔵山古墳群」の解説 大鼠蔵山古墳群おおそぞうやまこふんぐん 熊本県:八代市敷河内村大鼠蔵山古墳群[現在地名]八代市鼠蔵町近世以降の干拓によって陸化した大鼠蔵山・小鼠蔵山にある。大鼠蔵山に一七基の石棺・円墳、小鼠蔵山に五基の石棺・円墳が知られている。大鼠蔵山は長さ約三五〇メートル、幅約一二〇メートルの大きさで、最高所は約四八メートル。墳丘の明らかな古墳は中央鞍部の西側にある楠木山(くすのきやま)古墳、南方の頂上に位置する尾張宮(おわりのみや)古墳の二基で、ほかは封土の明らかでない石棺である。楠木山古墳は直径約二〇メートルで、墳頂は平坦。墳丘のほぼ中央部に竪穴式石室(長さ四・五メートル、幅一・一メートル、高さ七五センチ)が設けられ、石室は粘土床となっている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報