天つ(読み)アマツ

デジタル大辞泉 「天つ」の意味・読み・例文・類語

あま‐つ【天つ】

[連語]《「つ」は「の」の意の格助詞》天の。天空の。→国つ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「天つ」の意味・読み・例文・類語

あま‐つ【天つ】

[1] 〘連語〙 (「つ」は、「の」の意の格助詞)
① 天の。天上の。空の。空にある。「天つ風」「天つ雁」「天つ御空」など。
② 高天原の。天つ神の。「天つ国」「天つ罪」など。→国(くに)つ
③ (一般的な神や、神に関する事物をあらわして) 神の。神事の。「天つ祝詞」「天つ菅麻(すがそ)」など。
④ (広く尊敬の意をあらわしたり、ほめたたえる意をあらわして) 神聖な。尊い。おそれ多い。清浄な。「天つ日嗣(ひつ)ぎ」「天つ領巾(ひれ)」「天つ御食(みけ)」など。
歌謡・松の葉(1703)四・元服曾我「生れ生るる世よかけて、変り給ふなかはらじと、結ぶ誓のしたひ髪、あまつかざしの花よりも、分けて目離(めか)れず眺めしに」
[2] 〘名〙 (一語と考えられて) 天。
仙覚抄(1269)「伊勢国風土記云〈略〉天津(あまつ)の方に国有り」

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