天に向かって唾を吐く(読み)テンニムカッテツバキヲハク

デジタル大辞泉 「天に向かって唾を吐く」の意味・読み・例文・類語

てんかってつばき

《上を向いてつばを吐くと、それがそのまま自分の顔に落ちてくるところから》人に害を与えようとして、かえって自分に災いを招くことのたとえ。天を仰いでつばきする。天につばする。
[補説]文化庁が発表した平成26年度「国語に関する世論調査」では、「天につばする」を、本来意味とされる「人に害を与えようとして、結局自分に返ってくるような行為をすること」で使う人が63.5パーセント、本来の意味ではない「自分より上位に立つような存在を、冒し汚すような行為をすること」で使う人が22.0パーセントという結果が出ている。
[類語]べつ人を食わんとしてかえって人に食わる

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精選版 日本国語大辞典 「天に向かって唾を吐く」の意味・読み・例文・類語

てん【天】 に 向(む)かって唾(つばき)を吐(は)

  1. てん(天)を仰いで唾する
    1. [初出の実例]「人にあだをなさば踵を廻らさず報ふべし。さあらば天に向(ムカ)ってつはきをはきたるにことならじ」(出典仮名草子・悔草(1647)中)

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