天下野村(読み)けがのむら

日本歴史地名大系 「天下野村」の解説

天下野村
けがのむら

[現在地名]水府村天下野

山田川の上流域に位置し、北は高倉たかくら村。旧名は下高倉村であったが、元禄一二年(一六九九)に天下野村と改めた。文禄五年(一五九六)の御蔵江納帳(秋田県立図書館蔵)に「下高倉」とあり、元禄郷帳に「天下野村」とみえ、「古ハ下高倉村」と注記される。

中世には高倉郷の一部で、建武(一三三四―三八)の頃より佐竹氏の家臣滑川右衛門の所領という(水府志料)佐竹知行目録(彰考館蔵)の文亀四年(一五〇四)閏三月に「平沢・花町・にたゐ平」とみえ、現在天下野の内に平沢ひらさわ花町はなまち地名がある。にたゐ平は現在の仁田平にただいら辺りかと思われる。近世には山田川上流地、山間部の中心地として栄え、藤田東湖の天保二年(一八三一)の「巡村日録」(水戸藤田家旧蔵書類)に「村立盛に見え」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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