天地院(読み)てんちいん

日本歴史地名大系 「天地院」の解説

天地院
てんちいん

東大寺の北東山中雑司ぞうし町・川上かわかみ町付近にあった寺。一名法蓮ほうれん寺。「東大寺要録」によれば、和銅元年(七〇八)に行基の創設、以後良弁・実忠らが管理した。天喜元年(一〇五三)九月に堂舎が焼失、康平五年(一〇六二)一月には金剛手菩薩を造立して本堂に安置したという。江戸時代初期の寺中寺外惣絵図(東大寺蔵)は永禄一〇年(一五六七)の兵火後の東大寺近辺の様子がよくわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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