天気祭(読み)テンキマツリ

デジタル大辞泉 「天気祭」の意味・読み・例文・類語

てんき‐まつり【天気祭(り)】

長雨の際、晴天を祈って行う祭り冷害を受けやすい山間部などに多い。日申し。日和ひより申し。

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精選版 日本国語大辞典 「天気祭」の意味・読み・例文・類語

てんき‐まつり【天気祭】

  1. 〘 名詞 〙 長雨のとき、晴天を祈って行なわれる呪的行事農作物生育・結実期などに、特に行なわれる。日和申(ひよりもうし)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「天気祭」の意味・わかりやすい解説

天気祭
てんきまつり

晴天を祈願する祭り。雨乞(あまご)いの反対。日和(ひより)乞い、日和申しなどともいう。農村では作物のためにしばしばその必要があった。山口県萩(はぎ)市付近では、てるてる坊主に似た日和坊主という白いぼて玉を軒に吊(つ)るす。福岡県小倉(こくら)(現北九州市)にも日和坊主というものがあり、しゃくしに目、鼻、口を半分ずつ書いて吊るすという。岡山県阿哲(あてつ)郡上刑部(かみおさかべ)村(現大佐(おおさ)町)では、アマアゲといって山中の淵(ふち)へ行き、竜宮といわれる祠(ほこら)の前で雨のあがるのを祈るという。

[大藤時彦]

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