天狗塚(読み)てんぐづか

日本歴史地名大系 「天狗塚」の解説

天狗塚
てんぐづか

徳和とくわ北西端にあり、小佐渡山地の山なみを形成する標高四〇四メートルの山の呼称。南東山麓は赤泊地内にまたがる。東麓の東光とうこう寺から通ずる本道ほんみちと、南麓の山寺やまでらからの前道まえみちの二本の登山道がある。南麓に発し赤泊へ注ぐ延長一・五キロの荒町あらまち川では小豆粒大の砂金が取れたといい、山頂に近い南側の山腹には鉱道と思われる横穴が二本残る。また東側山腹にある通称石畑家の伝承では、先祖は能登から来た山伏で、天狗塚で金を掘っていたが、落盤にあって死んだと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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