天狗沢村(読み)てんぐざわむら

日本歴史地名大系 「天狗沢村」の解説

天狗沢村
てんぐざわむら

[現在地名]敷島町天狗沢

島上条しまかみじよう村の西にある。村名は産土神天狗社があったことによるという(甲斐国志)。天文四年(一五三五)一月に鋳造された妙福みようふく(現昭和町)鰐口に天狗沢大工と銘があり(同書)鋳物師が住んでいた。永禄六年(一五六三)と推定される亥七月六日に武田信玄は釜無川の治水を命じたが、そのなかに天狗沢がみえる(「武田信玄印判状」保坂達家文書)。元亀三年(一五七二)三月二六日に信玄上条堰が破損したので天狗沢郷など六郷にその修復を命じた(「武田家印判状写」甲斐史料集成稿)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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