天神髷(読み)テンジンマゲ

デジタル大辞泉 「天神髷」の意味・読み・例文・類語

てんじん‐まげ【天神×髷】

日本髪髪形の一。髷の中央を髪で巻き、かんざしでとめたもの。幕末から明治にかけて、芸妓や若い婦人が結った。天神。天神結び。

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精選版 日本国語大辞典 「天神髷」の意味・読み・例文・類語

てんじん‐まげ【天神髷】

  1. 〘 名詞 〙 婦人の髪の結い方の一種。幕末から明治にかけてはやった、きわめて庶民的な結髪銀杏返しに似てその髷の中央を毛髪で巻き、一粒玉のかんざしで止めたもの。天神結び。天神返し。てんじんわげ。天神。
    1. 天神髷〈都の華〉
      天神髷〈都の華〉
    2. [初出の実例]「其の頭にのって居た天神髷(テンジンマゲ)は最早銀杏返しになって」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三)

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世界大百科事典(旧版)内の天神髷の言及

【髪形】より

…遊女や芸者など粋筋は兵庫髷系統か島田髷を結ったが,生娘の島田髷とでは趣が違って,根を下げた根下り島田,投げ島田,髷の中央をくぼませるつぶし島田などが結われた。また遊芸師匠や鳥追のような女性は天神髷,三つ輪,おさふねなどを結った。 男性の髪形は近世になると,それまで一つの系統であったものが大きく変化した。…

※「天神髷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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