天童将棋駒(読み)てんどうしょうぎごま

事典 日本の地域ブランド・名産品 「天童将棋駒」の解説

天童将棋駒[木工]
てんどうしょうぎごま

東北地方、山形県の地域ブランド。
天童市で製作されている。江戸時代後期に天童織田藩が下級武士に駒づくりの内職を勧めたことが天童将棋駒の始まり。現在、国内での将棋生産殆どが天童市とその周辺でおこなわれている。天童市内には将棋にちなんだ特産品や景色、イベントを随所に見かけることができる。特に、春に開催される天童桜まつりでの人間将棋圧巻。天童では日本将棋連盟の公認タイトル戦もよくおこなわれ、数々の名勝負が繰り広げられてきた。1996(平成8)年4月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「天童将棋駒」の解説

天童将棋駒

山形県天童市で生産される木製の将棋駒。同市付近では江戸時代後期に生産が始まり、明治期以降に大産地となる。創始期には駒に漆で直接草書体文字を書く書き駒が主流だったが、大正期から機械化が進み、現在では機械による彫り駒が中心。日本全国の将棋駒生産の約9割を天童産が占める。国指定伝統的工芸品。

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