日本将棋連盟(読み)にほんしょうぎれんめい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

日本将棋連盟
にほんしょうぎれんめい

将棋の普及発展をはかるために設立されたプロ棋士の団体。 1924年に東京将棋連盟結成されてから,日本将棋連盟,将棋大成会を経て 49年に社団法人日本将棋連盟の認可を得た。棋戦の運営,新聞社などへの対局棋譜の提供,月刊雑誌『将棋世界』,『将棋マガジン』,週刊誌『週刊将棋』,書籍の発行,講習会,大会の開催など,幅広い普及活動を行なっている。本部は東京,大阪,名古屋,支部は全国各地に五百余を数える。 92年の会員は現役棋士 131人,退役棋士 36人。

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知恵蔵の解説

日本将棋連盟

将棋の普及・発展や技術の向上、将棋を通した国際親善などを目的に、四段以上のプロ棋士でつくる公益社団法人。正会員は2016年3月末時点で232人。
1924年に東京の棋士らが結成した「東京将棋連盟」が前身で、27年に関西の棋士も合流して「日本将棋連盟」となった。36年に「将棋大成会」と改称したが、47年、名称を「日本将棋連盟」に戻した。49年に社団法人、2011年に公益社団法人となっている。
主な事業として、七大タイトル戦(竜王、名人、棋聖、王位、王座、棋王、王将)といったプロの公式棋戦やアマチュアの大会、講習会の開催、契約する報道機関への棋譜(対局の記録)の提供や解説、月刊誌「将棋世界」や棋譜の刊行などがある。
日本で唯一のプロ棋士の団体だが、2016年10月、対局での将棋ソフトを用いた不正疑惑が表面化し、確認や調査などその後の対応が遅れたことから混乱が続いている。
一連の騒動は、三浦弘行九段と対戦した久保利明九段や、三浦九段と10月の第29期竜王戦で対戦予定だった渡辺明竜王らから、16年7月以降、連盟に「指し手がソフトと不自然に一致する」などと不正を疑う指摘が寄せられたことから始まった。連盟は、竜王戦の開催前の16年10月、三浦九段を12月末まで公式戦の出場停止処分とし、12月から対局室へのスマートフォン(スマホ)など電子機器の持ち込みを禁止するなどの措置を取った。10月の第29期竜王戦には、丸山忠久九段が出場した。これに対し、三浦九段はソフト使用疑惑を否定、出場停止処分を不服とする声明を書面で発表した。
連盟が設置した第三者調査委員会が三浦九段のスマホやパソコンを解析し、他の棋士への聞き取り調査などを行い、16年12月、連盟側が挙げた疑惑の根拠を否定、または確認できないと結論付けた。この調査結果を受けて、連盟の会長谷川浩司九段は三浦九段に謝罪した。三浦九段への救済策として、次期も名人挑戦権を争うリーグ戦に出場できるA級の地位を保証することを決めた。また、谷川会長ら一部の理事への理事報酬の減給処分を決定した。
更に17年1月、混乱の責任を取る形で、谷川会長と常務理事の島朗九段が任期途中で辞任すると発表した。連盟は2月に臨時総会を開き、新たな常務理事に佐藤康光九段と井上慶太九段を選出、佐藤九段を新会長に選んだ。

(南 文枝 ライター/2017年)

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デジタル大辞泉の解説

にほん‐しょうぎれんめい〔‐シヤウギレンメイ〕【日本将棋連盟】

将棋の普及・発展を目的とする社団法人。四段以上の専門棋士を中心に組織される。大正13年(1924)設立の東京将棋連盟がその前身。

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百科事典マイペディアの解説

日本将棋連盟【にほんしょうぎれんめい】

将棋の専門棋士の唯一の団体(社団法人)。1924年創立の東京将棋連盟が,のち日本将棋連盟と名のり,1936年将棋大成会と改称,1948年現称に復帰。将棋の普及,棋士の養成,段位の認定などを行い,名人戦はじめ各種の棋戦を運営する。機関誌《将棋世界》を発行。本部東京。
→関連項目米長邦雄

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世界大百科事典 第2版の解説

にほんしょうぎれんめい【日本将棋連盟】

将棋道の普及発展のため,四段以上の専門棋士で組織する唯一の団体。東京,東海,関西に各本部がある。1924年に東京将棋連盟がつくられたが全国組織とはならず,27年日本将棋連盟への改称を経て,36年将棋大成会として名実ともに唯一の棋士の全国組織になった。第2次大戦中に中断したが,45年再建を決め,48年社団法人日本将棋連盟に改組し現在に至っている。棋士養成機関の奨励会を持ち,全国と海外の一部にアマチュアで組織された支部がある。

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大辞林 第三版の解説

にほんしょうぎれんめい【日本将棋連盟】

将棋の普及と研究を目的とする専門棋士の団体。1924年(大正13)東京将棋連盟として結成、のち数次の組織替えを経て、49年(昭和24)社団法人となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

日本将棋連盟
にほんしょうぎれんめい

将棋道の普及発展を図り国際親善の一翼を担うことを目的として、四段以上の専門棋士で組織される団体。1924年(大正13)に設立された東京将棋連盟が27年(昭和2)日本将棋連盟、さらに将棋大成会と改称、47年(昭和22)ふたたび日本将棋連盟となり、49年社団法人の認可を得た。
 連盟の運営は棋士総会で選出された理事により遂行される。2003年(平成15)4月1日現在四段以上の正会員186(うち現役149)人、準棋士50人、奨励会棋士(三段~六級)146人、女流棋士49人。
 おもな事業は全国の新聞、雑誌、テレビなどと契約し対局棋譜の提供と解説、講評。月刊誌、棋譜の刊行。大会、講習会の開催。支部、教室の設置。各種団体へ棋士派遣など。プロ棋戦には、竜王戦、名人戦、棋聖戦、王位戦、王座戦、棋王戦、王将戦の七つのタイトル戦のほか、八つの公式棋戦がある。また女流プロの女流名人位戦など4タイトルのほか、アマチュアの全国大会(竜王戦、名人戦など)や小学生から大学生までを対象とした学生大会などを行っている。[原田泰夫]

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精選版 日本国語大辞典の解説

にほん‐しょうぎれんめい ‥シャウギレンメイ【日本将棋連盟】

将棋道の普及発展のため、四段以上の専門棋士で組織する唯一の団体。大正一三年(一九二四)に設立された東京将棋連盟が、昭和二年(一九二七)日本将棋連盟となり、その後、同一一年将棋大成会と改組、同二二年に、再び日本将棋連盟と改称、同二四年に社団法人となる。

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世界大百科事典内の日本将棋連盟の言及

【将棋】より

… 将棋師の小集団は離合集散を繰り返していたが,21年関根金次郎が13世名人になったのを機会に,各派合同の機運が高まり,24年〈東京将棋連盟〉が結成された。〈東京将棋連盟〉の結成は大阪で名人に就位した坂田との対立を生んだが,27年大阪の木見金治郎八段が組織していた〈棋正会〉が〈東京将棋連盟〉に合流し,東京の組織も発展解消して新たに〈日本将棋連盟〉がつくられ,大方の統一が達成された。その後,坂田は大阪朝日新聞の嘱託を辞し,同時に大阪朝日新聞専属の将棋師会〈十一日会〉が結成されて大阪朝日新聞と日本将棋連盟との和解工作がはじまったが,同時に特定の集団や後援者による名人就位に疑義や批判も高まった。…

※「日本将棋連盟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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