太安麻侶(読み)おおのやすまろ

百科事典マイペディア 「太安麻侶」の意味・わかりやすい解説

太安麻侶【おおのやすまろ】

安万呂とも書く。奈良初期の学者。711年稗田阿礼(ひえだのあれ)の誦習(しょうしゅう)した帝紀・旧辞を筆録し《古事記》を撰進,習年献上した。その序は名文で彼の筆になる。《日本書紀》の撰進にも参加。1979年に奈良市此瀬(このせ)町で墓が発見され,〈太朝臣安万侶〉などと刻された墓誌も出土した。
→関連項目帝紀日本書紀

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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