太良鉱山(読み)だいらこうざん

日本歴史地名大系 「太良鉱山」の解説

太良鉱山
だいらこうざん

[現在地名]藤里町藤琴字太良

藤琴ふじことの北部山地に位置し、周辺のこまヶ岳・三蓋みかさ山・物見ものみ山などに無数の坑道がある。菅江真澄の「しげき山本」に、太郎作淵の鋪たろさくぶちのしき板屋いたやの鋪・うば鋪・化粧けしよう鋪・幸鋪・天狗てんぐ鋪などの坑道の名がみえ、その数は一千を数えたとある。

草創は近世以前ともいわれるが(藤里町誌)、史料的には「梅津政景日記」の慶長一九年(一六一四)八月八日条に「ふじこと石かねの儀ハ只今ハずり斗にて山ハ不立候」とあるのが早い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android