奇峭(読み)キショウ

デジタル大辞泉 「奇峭」の意味・読み・例文・類語

き‐しょう〔‐セウ〕【奇×峭】

[名・形動]山などが険しくそびえ立っていること。また、物事がきわだって鋭いこと。また、そのさま。
「越後境の連山、或は―、或は雄偉」〈蘆花自然と人生
「彼も一種の―な性格である」〈鴎外ヰタ‐セクスアリス

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精選版 日本国語大辞典 「奇峭」の意味・読み・例文・類語

き‐しょう‥セウ【奇峭】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 山などが、けわしくそばだっているさま。転じて、人の性格などが、きわだち鋭いさま。
    1. [初出の実例]「大抵短篇は奇峭なるに宜し、平穏なるに宜しからず」(出典:淡窓詩話(19C中)上)
    2. 「兎に角彼も一種の奇峭な性格である」(出典:ヰタ・セクスアリス(1909)〈森鴎外〉)

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普及版 字通 「奇峭」の読み・字形・画数・意味

【奇峭】きしよう

険しい。

字通「奇」の項目を見る

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