コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

奇異雑談集 きいぞうだんしゅう

1件 の用語解説(奇異雑談集の意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

きいぞうだんしゅう【奇異雑談集】

江戸初期の怪談集。1687年(貞享4)刊。6巻。成立は古く,1573年(天正1)ころか。序文によれば,江州佐々木氏に仕えた中村豊前守の子が編集したとあり,諸国の怪談30話,中国の《剪灯(せんとう)新話》等から4話を集めている。怪談集は仮名草子に《お伽物語》《因果物語》《御伽婢子(ぼうこ)》などがあるが,成立がそれらより古いとなれば,江戸時代怪異小説のはしりとも言うべきであろう。越中で殺された足軽の亡霊が旅人に会う話,僧がにわかに女となる話,頭上に口がある女の話など奇談が多い。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の奇異雑談集の言及

【説話文学】より

…前者は南北朝時代に集成された安居院(あぐい)流の語り物集で,中世本地物語の一源流と見られ,後者は室町初期に成った伝統的な三国説話の集成書ながら,仏教説話集的性格から座談形式の伽(とぎ)物語的作品に移行している点が見のがせない。室町末期から近世初期にかけては,《奇異雑談集》のごとき怪異説話集や《醒睡笑(せいすいしよう)》のごとき笑話集の出現を見たが,それらは説話文学としての独自の展開を遂げることなく,新興の文学ジャンルの中に埋没していった。近世説話集の一部が仮名草子や噺本(はなしぼん)に組みこまれ,一部が随筆文学に編入されたごときがその好例である。…

※「奇異雑談集」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

奇異雑談集の関連キーワード心月元昇冷泉為頼犬子集笈の小文御伽婢子御傘信長記女今川鹿島紀行瑞竜軒(初代)

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone