奈佐原村(読み)なさはらむら

日本歴史地名大系 「奈佐原村」の解説

奈佐原村
なさはらむら

[現在地名]高槻市奈佐原元なさはらもと町・奈佐原一―四丁目・奈佐原・阿武野あぶの一丁目・塚脇つかわき五丁目・南平台なんぺいだい一―五丁目・大和だいわ一―二丁目

塚原つかはら村の北東にある。女瀬によぜ川上流の河谷に位置し、村の中央を丹波道が南北に貫いている。中世は新熊野神社領(皇室領)奈佐原庄に含まれ、のち奈佐原四箇庄とよばれ(文和元年二月一〇日付「摂津国真上虎才丸所領保証契約状写」屋代弘賢採訪集古文書)、近世以後岡本おかもと村・氷室ひむろ村・土室はむろ村・塚原村を分村したという(大阪府全志)

慶長一〇年(一六〇五)摂津国絵図には「ナサ原村」とみえ高一六二石余。


奈佐原村
なさはらむら

[現在地名]鹿沼市奈佐原町

くろ川の右岸段丘上に位置し、南は楡木にれぎ村・大和田おおわだ村、西は塩山しおやま村、北は日光奈良部につこうならぶ村。壬生みぶ通が通り、宿が置かれた。慶安郷帳では田四八石余・畑八五石余。寛永一六年(一六三九)から元禄五年(一六九二)まで壬生藩領。元禄郷帳では幕府領で、幕末も同じ(旧高旧領取調帳)。元禄五年の奈佐原町差出帳(黒川佐平文書)によれば高一三九石余・二八町三反余で、うち六石が伝馬屋地子免、ほかに新田高一五石余・二町八反余があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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