日本歴史地名大系 「奈島村」の解説
奈島村
なしまむら
- 京都府:城陽市
- 奈島村
東は
古くは梨間・名島・菜島とも記され、木津川河畔に芦や荻が生い茂るところから、名付けられたという。また村の西方に多くの梨が植えられていたためであるともいう(城陽町史)。永正二年(一五〇五)二月、春日祭に参向した三条西実隆の仮名記に「なしまのわたりにや、しろくさける花のみえたる、梨の花にやとおほえてたつねけれは、こふしの花となん申をききてをかしくおほえし」と記されているが、奈島と梨の連想はかなり一般的な意味合いをもっていたのであろう。
鎌倉時代初頭にはこの付近は
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報