奔注(読み)ほんちゅう

精選版 日本国語大辞典 「奔注」の意味・読み・例文・類語

ほん‐ちゅう【奔注】

〘名〙
① 勢いよく流れそそぐこと。
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「水石相争ひ、終に一角を裂て、左右より環注し、窪処を得て又一峡を裂き、安湖に奔注し、此巨瀑をなせり」 〔鮑照‐還都道中詩〕
② 転じて、車や人などが一ケ所に集中すること。
※米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二「車馬喧闐なる、往来混雑なる、到る処みな燥熱場をなしたれども、其主として奔注する所は、達迷斯(テームス)河港より、『ロンドンシチー』にあり」

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デジタル大辞泉 「奔注」の意味・読み・例文・類語

ほん‐ちゅう【奔注】

[名](スル)水が勢いよく流れ注ぐこと。
「河流数十、四走―す」〈雪嶺真善美日本人

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普及版 字通 「奔注」の読み・字形・画数・意味

【奔注】ほんちゆう

はげしく流れそそぐ。

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