奥三面(読み)おくみおもて

日本大百科全書(ニッポニカ) 「奥三面」の意味・わかりやすい解説

奥三面
おくみおもて

新潟県村上市(むらかみし)朝日(あさひ)地区、三面川奥地にある集落で、平家の落人(おちゅうど)伝説村。1948年(昭和23)県営三面ダムが開発されるまでは、人里離れた純山村で、狩猟を主とするマタギ猟師)と、ゼンマイ採りで生活していた。小池、伊藤、高橋の三姓マキ(マキとは本家・分家関係のある同族集団)の落人村として知られた民俗宝庫。現在、第二次三面電源開発計画で湖底に沈むこととなり、1985年に集団移転し、閉村した。

[山崎久雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android