奥猿野村(読み)おくましのむら

日本歴史地名大系 「奥猿野村」の解説

奥猿野村
おくましのむら

[現在地名]土佐清水市上野うえの

益野ましの川上流の山間の村。「土佐州郡志」は「東西一里半南北四里許、去猿野海浜一里許、沿流上行処、大内村横道村并此村惣名、戸凡六十余」と記す。「益野」とも書く(西郡廻見日記)

天正一七年(一五八九)の奥猿野村地検帳によると検地面積三四町九反余、屋敷数三一うち居屋敷一三。屋敷のうちには光正寺が含まれ、ほかに天神宮(二間三間萱葺、横殿二間三間萱葺)がみえる。中世名の名残を示す二ノ名・藤兵衛名がみえ、名本藤兵衛は四〇代の「名本ヤシキ」に居住。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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