日本歴史地名大系 「奥阿武宰判勘場跡」の解説 奥阿武宰判勘場跡おくあぶさいばんかんばあと 山口県:阿武郡むつみ村吉部村奥阿武宰判勘場跡[現在地名]萩市大字吉部上 市下吉部盆地の北にそびえる権現(ごんげん)山南麓に位置する、江戸時代前期から明治初期まで存続した代官所跡。萩藩の地方支配行政組織として設けられた一八宰判の勘場のうち、旧態をとどめる三ヵ所のなかでも最も良好に残る勘場跡。「防長風土注進案」に「御代官所」とあり、毛利家文書に「奥阿武郡勘場差図」として建物とその配置を記した図面が残る。跡地は旧道から勘場に至る当時の道と、高い石垣の上に勘場の敷地がそのまま残されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by