女狂言(読み)おんなきょうげん

精選版 日本国語大辞典 「女狂言」の意味・読み・例文・類語

おんな‐きょうげんをんなキャウゲン【女狂言】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大蔵流狂言で、女が中心となって活躍する曲をいう。「右近左近(おこさこ)」「鏡男」など。和泉流女物鷺流の女事に相当。現在は、聟(むこ)狂言と共に、聟女狂言と呼ぶ場合が多い。
  3. おんなかぶき(女歌舞伎)
    1. [初出の実例]「なんばの遊女におどりをおしへて芝居を立てける。その後女狂言を禁じたまへば」(出典:戯場楽屋図会(1800)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android