女郎衆(読み)ジョロウシュ

デジタル大辞泉 「女郎衆」の意味・読み・例文・類語

じょろう‐しゅ〔ヂヨラウ‐〕【女郎衆】

女性たち。婦人たち。じょろしゅ。
「替はりにふうのよい―を置いて見せ給へ」〈浮・織留・五〉
遊女たち。じょろしゅ。
「ただあそばせる―はないのさ」〈黄・見徳一炊夢〉

じょろ‐しゅ〔ヂヨロ‐〕【女郎衆】

じょろうしゅ」の音変化。
「お客のうそは引かして女房にしよ、―のうそは惚れました」〈滑・浮世風呂・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「女郎衆」の意味・読み・例文・類語

じょろう‐しゅうヂョラウ‥【女郎衆】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「じょろうしゅ」とも )
  2. 女たち。婦人たち。じょろしゅう。
    1. [初出の実例]「小むぎさすりをまいれやみやの女郎衆」(出典:歌謡・田植草紙(16C中‐後)昼歌四番)
  3. 遊女たち。じょろしゅう。
    1. [初出の実例]「無用の女臈(ヂョラウ)衆斗たづねよりて」(出典浮世草子好色一代女(1686)四)

じょうろ‐しヂョウロ‥【女郎衆】

  1. 〘 名詞 〙 「じょろうしゅう(女郎衆)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「女郎衆(ジャウロシ)のとけへくる粂といふがこんやきてるだろう」(出典:洒落本・角雞卵(1784か)後夜の手管)

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