如何でか(読み)いかでか

精選版 日本国語大辞典 「如何でか」の意味・読み・例文・類語

いかで【如何で】 か

(「いかで」に強めの助詞「か」の付いたもの)
疑問の意を表わす。どうして。いかにして。
古今(905‐914)秋下・二六一「雨ふれど露ももらじをかさとりの山はいかでかもみぢそめけん在原元方〉」
反語の意を表わす。何として。どうして…できようか。どうして…しようか。
※続日本後紀‐嘉祥二年(849)三月庚辰「隣の皇は 百嗣に 継ぐと云ふとも 何弖加(いかデカ)等く有らむ」
源氏(1001‐14頃)空蝉「いかでか、さは侍らん」
願望の意を表わす。何とかして。
落窪(10C後)二「いかでかいきすだまにも入りにしかな」

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デジタル大辞泉 「如何でか」の意味・読み・例文・類語

いかで‐か【如何でか】

[連語]《「か」は係助詞
疑問を表す。どうして。
「よろづに―すぐれけむ」〈浜松・五〉
反語を表す。どうして…か。
「―知り参らせ候ふべき」〈平家・六〉
願望を表す。何とかして。
「―四海の乱れをしづめん」〈曽我・一〉

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