妙松寺(読み)みようしようじ

日本歴史地名大系 「妙松寺」の解説

妙松寺
みようしようじ

[現在地名]富士川町北松野 山田

北松野きたまつの集落西側の丘陵上に位置する。山号は法王山、単立。本尊は十界大曼陀羅。荻氏誉が康応元年(一三八九)日什を京より招き法華宗寺院として創建。当初は大北おおきたのおがん橋・お屋敷とよばれている場所にあったが、弘治元年(一五五五)北松野の宇佐美善左衛門の寄進により現在地に移ったという(富士川町史)。天正三年(一五七五)一一月一五日、穴山信君により「妙性寺」が久遠くおん寺の末寺として寄進されている(「穴山信君判物写」本成寺文書)塔頭は大乗坊・本光坊・合掌院があった(駿河志料)。墓地には慶長二年(一五九七)の一石五輪塔など江戸初期の石塔が多数残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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