日本大百科全書(ニッポニカ) 「妙高高原(旧町名)」の意味・わかりやすい解説
妙高高原(旧町名)
みょうこうこうげん
新潟県南西部、長野県境の中頸城郡(なかくびきぐん)にあった旧町名(妙高高原町(まち))。現在は妙高市の南部を占める地域。1956年(昭和31)妙高高原、杉野沢(すぎのさわ)の2村が合併して町制施行。2005年(平成17)妙高高原町は新井(あらい)市に編入し、同市は妙高市に名称変更。観光の町で、JR信越本線、国道18号が通じる。旧町域は妙高戸隠連山国立公園の妙高火山の裾野(すその)を占め、古くから別荘地、温泉、スキー場として知られる。火山麓(ろく)を関川(せきかわ)が迂回(うかい)し、江戸時代は川沿いに通る北国(ほっこく)街道(現、国道18号)の関川に関所があった。妙高高原駅を玄関口として妙高、池ノ平(いけのたいら)、新赤倉、赤倉の温泉地にバスの便があり、春秋のハイキング、夏の登山、冬のスキーと四季を通じて観光客が絶えない。妙高火山南麓の標高1200メートルの高原笹ヶ峰(ささがみね)に国民休暇村妙高のキャンプ場がある。
[山崎久雄]
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